ご あ い さ つ

 会員の皆様には、平素より認証センターの業務にご理解とご協力をいただき大変ありがとうございます。2019年も台風等今まで経験したことのない強風と豪雨により、東日本大災害が発生しました。特に台風19号の豪雨により、長野より東の宮城まで、多くの河川の氾濫洪水被害が発生し、茨城、栃木等では、当認証センターの生産事業者の方々にも、多大な被害が発生しました事、心よりお見舞い申し上げます。ここ数年の異常気象は、2年前の挨拶で述べたときよりさらに深刻になり、温暖化による環境破壊が危機的であるのは誰にも理解されるはずです。ところが、日本を含む世界の指導者達はお互い危機を煽り、軍事力を増強し、いま正にアメリカとイランの間で何時、戦争になるかの瀬戸際です。国連事務総長が言うまでもなく、多くの人が地球環境の危機的状況から、いま戦争をやる余裕は無いのです。2020年、何か節目の年かも知れないのですが、悪い節目で無ければと思います。2年前、日本の有機栽培の停滞、特にJAS有機制度の存続すら危ぶまれる状況を申し上げました。この事は、現在さらに悪化していると思います。有機農業の推進政策を進めなければならない農水省は、形式的補助金維持しているだけであり、東日本大震災の原発事故以来、有機食品に対する風評被害の保障としての補助を大幅に増加するべきをしていません。日本の食の安全に関し責任を持つFAMICは、JAS法有機を守ると称し、生産者や認証団体に対し細かすぎるくらいの規制、管理を強化しています。しかし、慣行栽培の米の安全性、特に欧米使用が禁止されつつあるネオニコチノイド系の農薬の残留濃度に関し、管轄外とし責任を放棄しています。2020年、日本でのGAP認証の農産物では食の安全は保証されないことが明らかになり、税金何百億とJAS有機の生産事業者に多大な負担を強いたGAP認証は崩壊するでしょう。今、日本の多くの田圃で田植え直後、蛙が鳴かなくなりました。夏に赤とんぼも飛ばなくなりました。田植えと同時あるいは直後に施用する殺虫剤、殺菌剤、除草剤の施用が慣行水稲栽培で常態化した結果です。50年前、極めて魚毒性の強いPCPその他除草剤の普及で田圃が死んで以来、徐々に回復しつつあった田圃の生態系がまた壊れつつあります。2020年、慣行栽培の農薬の規制強化と水稲有機栽培の飛躍的増加が必要です。このような状況の中でJAS有機栽培に取り組む生産者の皆様に心から感謝致します。また認証センターは有機農業の発展のために、職務の迅速且つ適切な対応に向けて鋭意勉めて参りますので、より一層のご協力をお願いいたします。

令和2年1月5日

一般社団法人民間稲作研究所認証センター
代表理事 前田忠信